解説:自然言語処理
G検定 自然言語処理
このページでは、G検定で押さえておきたい自然言語処理と生成AIの基礎を解説します。word2vec、BERT、GPT、LLM、Transformer、生成AI、マルチモーダル、XAIなど、近年のAI活用と関係の深いテーマを整理します。
自然言語処理は生成AI理解の土台
自然言語処理(NLP)は、人間が使う言葉をコンピュータで扱う技術です。ChatGPTのような生成AIや大規模言語モデル(LLM)を理解するうえでも重要な分野です。G検定では、用語だけでなく、モデルの特徴や用途を整理しておきましょう。
自然言語処理(NLP)とは
自然言語処理(Natural Language Processing:NLP)とは、人間が日常的に使う言語を、コンピュータで処理・理解・生成する技術です。文章分類、翻訳、質問応答、要約、感情分析、チャットボットなどに使われます。
形態素解析
文を意味のある最小単位に分ける処理です。日本語のように単語の区切りが明確でない言語では特に重要です。
Bag of Words
文章中にどの単語が何回出たかを特徴量にする手法です。単語の順序は考慮しないシンプルな表現です。
TF-IDF
単語の重要度を測る指標です。文書内でよく出る単語で、かつ他の文書ではあまり出ない単語を重視します。
word2vec
単語をベクトルで表現する手法です。意味が近い単語ほど、ベクトル空間でも近い位置に配置されます。
BERT・GPT・LLM
近年の自然言語処理では、Transformerを基盤とする大規模な事前学習モデルが重要です。G検定では、BERTとGPTの違い、大規模言語モデル(LLM)の特徴を押さえておきましょう。
BERT
Googleが発表したTransformerベースのモデルです。双方向に文脈を読み取る特徴があり、文章理解系のタスクに強いモデルです。
GPT
文章を前から順に生成する自己回帰型の言語モデルです。テキスト生成、対話、要約、文章作成などに強みがあります。
LLM
大規模言語モデルのことです。大量のテキストデータと大規模な計算資源を使って学習され、幅広い言語タスクに対応できます。
ChatGPT
対話型の生成AIです。LLMを基盤に、人間の指示に沿って文章生成や質問応答を行います。
Seq2Seq
入力系列から出力系列を生成するモデルです。機械翻訳や要約などの基本的な考え方として使われてきました。
生成AIの基礎
生成AIは、テキスト・画像・音声・動画などを新しく生成するAIです。G検定では、LLMだけでなく、GANやDiffusion Modelなどの生成モデルも押さえておきましょう。
GAN
生成器と識別器を競わせながら学習する生成モデルです。画像生成などで使われます。
Diffusion Model
ノイズを少しずつ取り除きながらデータを生成するモデルです。画像生成AIで重要な技術です。
CycleGAN
対応するペアデータがなくても、画像のスタイル変換などを行えるGANの派生手法です。
NeRF
複数の2D画像から3Dシーンを再構成する技術です。3次元表現や画像生成と関係します。
転移学習・マルチモーダル・XAI・軽量化
自然言語処理や生成AIの周辺では、学習済みモデルの活用、複数データ形式の処理、説明可能性、モデルの軽量化も重要です。
転移学習・ファインチューニング
学習済みモデルを別のタスクに再利用する考え方です。少ないデータでも性能を出しやすくなります。
マルチモーダル
テキスト・画像・音声など、複数の種類のデータを組み合わせて扱う技術です。
XAI
説明可能AIのことです。LIME、SHAP、Grad-CAMなど、AIの判断根拠を説明する手法が含まれます。
モデルの軽量化
大きなモデルを小さく・速くする技術です。量子化、蒸留、プルーニングなどがあります。
自然言語処理の主なタスク
自然言語処理は、実務でも多くの場面で使われます。どのタスクが何をするものなのかを整理しておきましょう。
文書分類
文書をカテゴリに分けるタスクです。スパム判定、問い合わせ分類、ニュース分類などに使われます。
感情分析
文章がポジティブかネガティブかを判定するタスクです。レビュー分析やSNS分析で使われます。
固有表現抽出
文章中の人名・地名・組織名などを抽出するタスクです。情報抽出の基本です。
機械翻訳
ある言語の文章を別の言語に変換するタスクです。Seq2SeqやTransformerと関係します。
質問応答
質問に対して適切な回答を返すタスクです。チャットボットや検索支援などに使われます。
この分野の出題ポイント
自然言語処理・生成AI分野では、モデル名と特徴、用途、リスクをセットで押さえることが大切です。
自然言語処理を学んだ後の進め方
自然言語処理や生成AIを学んだら、法律・倫理へ進みましょう。生成AIは便利な一方で、著作権・個人情報・公平性・透明性などの論点と深く関係します。
次のステップへ
自然言語処理の基礎を押さえたら、法律・倫理へ進みましょう。生成AIの理解は、技術だけでなくリスクやルールの理解とセットで深まります。
