解説:数学・統計

G検定 数学・統計

このページでは、G検定で押さえておきたい数学・統計の基礎を解説します。G検定では高度な計算力よりも、確率・統計・線形代数・情報理論の用語が「何を表し、機械学習でどう使われるか」を理解することが大切です。

数学・統計は深追いしすぎなくて大丈夫

G検定の数学・統計では、大学数学のような難しい計算を深く解くよりも、「この用語は何を意味するか」「機械学習のどこで使われるか」を押さえることが重要です。苦手な方は、まず概念理解を優先しましょう。

確率・統計の基礎

確率・統計は、機械学習やAIの根幹となる分野です。G検定では、計算よりも「何を表す指標か」「どんな場面で使うか」が問われやすいです。

確率分布

ある事象がどのくらいの確率で起こるかを表したものです。離散型と連続型があります。

正規分布

平均を中心に左右対称のベル型になる分布です。自然現象や統計処理でよく登場します。

ベルヌーイ分布

成功・失敗、0・1のように、結果が2つに分かれる事象を表す確率分布です。二値分類の考え方と関係します。

ポアソン分布

一定時間や一定範囲の中で、ある事象が何回起こるかを表す分布です。まれな事象の発生回数を扱うときに使われます。

平均・期待値

データの中心を表す代表的な値です。期待値は、確率を考慮した平均のような考え方です。

分散・標準偏差

データのばらつきを表す指標です。標準偏差は分散の平方根で、元のデータと同じ単位でばらつきを見られます。

相関係数

2つの変数の関係の強さを、-1から1の範囲で表す指標です。因果関係そのものを示すわけではない点に注意しましょう。

最尤推定・最小二乗法

最尤推定は観測データが最も起こりやすくなるようにパラメータを推定する方法です。最小二乗法は誤差の二乗和を小さくする考え方です。

仮説検定

データをもとに、仮説が統計的に妥当かを判断する考え方です。帰無仮説、対立仮説、有意水準などが基本用語です。

線形代数の基礎

機械学習では、データをベクトルや行列として表現します。ニューラルネットワークの計算でも行列演算が使われるため、線形代数の基本用語を押さえておきましょう。

スカラー・ベクトル・行列・テンソル

スカラーは1つの数値、ベクトルは数値の並び、行列は表のような2次元データ、テンソルは多次元データを表します。

行列の積・内積

ニューラルネットワークでは、入力と重みを掛け合わせて出力を計算します。行列計算はAIの基本的な演算です。

固有値・固有ベクトル

行列による変換の特徴を表す考え方です。主成分分析など、データの特徴を抽出する場面と関係します。

特異値分解(SVD)

行列を複数の行列に分解する方法です。次元削減やレコメンドシステムなどで使われます。

マハラノビス距離

データのばらつきや相関を考慮した距離です。異常検知などで使われることがあります。

ユークリッド距離

2点間の直線距離です。k-meansやk近傍法など、距離を使う手法と関連します。

転置行列

行と列を入れ替えた行列です。機械学習やディープラーニングの計算式でよく登場します。

情報理論・グラフ理論

情報理論では、情報の不確実さや確率分布の違いを扱います。グラフ理論は、ノードとエッジで関係性を表す考え方で、知識グラフやネットワーク分析とも関係します。

エントロピー

情報の不確実さを表す指標です。値が大きいほど、どの結果になるか分かりにくい状態を表します。

交差エントロピー

2つの確率分布の違いを測る考え方です。分類問題の損失関数としてディープラーニングでよく使われます。

KLダイバージェンス

2つの確率分布の差を測る指標です。非対称である点と、VAEなどの生成モデルと関係する点を押さえましょう。

グラフ理論

ノードとエッジで関係性を表す数学です。知識グラフやネットワーク構造の理解と関係します。

移動平均

時系列データの変動をならして、傾向を見やすくする方法です。データ分析や前処理で使われます。

ベイズの定理

事前確率と新しい情報をもとに、事後確率を更新する考え方です。ナイーブベイズ分類器などと関係します。

機械学習でよく出る数学的概念

G検定では、「この数学的概念が機械学習のどこで使われるか」を問う問題が出やすいです。用語と利用場面をセットで覚えましょう。

勾配降下法

損失関数を小さくするために、パラメータを少しずつ更新する方法です。学習率の設定も重要です。

過学習と正則化

過学習は学習データに合わせすぎることです。L1正則化、L2正則化、ドロップアウトなどで対策します。

交差検証

データを複数に分け、学習と検証を繰り返す方法です。モデルの汎化性能を確認するために使われます。

ベイズ推定

事前確率と観測データをもとに、事後確率を更新していく考え方です。

情報理論

エントロピーや情報量を扱う分野です。決定木の情報利得や分類問題の損失関数と関係します。

この分野の出題ポイント

数学・統計分野では、難しい計算よりも、用語の意味と使いどころを理解することが大切です。

確率分布は特徴で覚える:正規分布は左右対称のベル型、ベルヌーイ分布は0か1、ポアソン分布は一定時間内の発生回数、と整理しましょう。
基本統計量の意味を説明できるようにする:平均は中心、分散・標準偏差はばらつき、相関係数は2変数の関係の強さを表します。
エントロピー系の違いを整理する:エントロピー、交差エントロピー、KLダイバージェンスは混同しやすいので、何を測る指標かで区別しましょう。
最尤推定とベイズ推定を区別する:最尤推定は尤度を最大化する考え方、ベイズ推定は事前確率を使って事後確率を更新する考え方です。
計算より概念理解を優先する:G検定では複雑な計算よりも、「何のために使うか」「どの手法と関係するか」を問われることが多いです。

数学・統計を学んだ後の進め方

数学・統計の基礎を押さえたら、自然言語処理や法律・倫理へ進みましょう。苦手意識がある場合は、問題演習で用語の意味を確認しながら進めるのがおすすめです。

次のステップへ

数学・統計の基礎を押さえたら、自然言語処理や法律・倫理に進みましょう。学習した内容は、練習問題や分野別問題集で確認すると定着しやすくなります。

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